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三河地域懇談会活動レポート

第9回「三河地域懇談会」概要報告

第9回「三河地域懇談会」概要報告

  「知ろう学ぼう考えよう 会うの地域・くらし・つながり」
9月29日(土)10:00〜15:30
会場:蒲郡商工会議所
基調講演  災害の時代を生き抜く力 〜海からの提言〜  青木伸一先生(大阪大学)
 講演内容
 堤防が機能しないとどうなるか、東日本大震災や、2009年の東海豪雨などの事例から説明された。海岸堤防の種類についても話があった。東日本大震災では、堤防の壊れ方によってその背後地の破壊状況が違うことを、いくつもの写真でわかりやすく紹介された。
 高潮と津波の違い、またその対策として、構造物で災害を防ぐハード防災と、構造物に頼らないソフト防災があることも説明された。構造物を整備することによって、安心してしまうということがあるので、ハード防災とともにソフト防災、防災教育や避難対策、一人一人の防災行動等が大切であることが熱く語られた。
 三河湾の高潮被害については、過去の台風との関係や、湾奥の高潮の発生メカニズム、河川水位の上昇のグラフなど、具体的な事例を紹介された。台風19号が近づいている中、多くの参加者は熱心にメモをとりながら話を聞いた。
沿岸域をとりまく問題として、アサリの生産量の推移、苦潮、観測の状況等も話され、貧酸素水塊の挙動により、昨年はアサリの稚貝が全滅したが、今年はまた順調に生育していて、日本における重要な産地であることも紹介された。
青木先生の講演内容については、後日、詳しい記録をまとめる予定。

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